Jakuchou Setouchi 瀬戸内寂聴 作家 僧侶

熊本が大変なことになって、

被害にあわれた皆さまにはどんなに困っていられることかと御察しいたします。

私はこれまでならすぐに被災地に駆けつけるのですが、

今回は私自身が大病のあとで九十四歳の身体が動かなくなっているので、

非常に気にかかりながらひたすら、心から心配しているばかりです。

さらに、大雨が降ったり、余震が引き続き、お心の安まるいとまもないことでしょう。

でも決して同じ状態は続きませんから、

必ず良い日も来ますから、気を落とさずに頑張ってください。

いつもあなたさまの平安を祈りあげております。

PROFILE

1922(大正11)年5月15日徳島生まれ。東京女子大学卒。1957(昭和32)年『女子大生・曲愛玲』で新潮社同人雑誌賞受賞。1973年11月14日平泉中尊寺で得度。法名寂聴(旧名晴美)。1992(平成4)年『花に問え』で谷崎潤一郎賞、1996年『白道』で芸術選奨、2001年『場所』で野間文芸賞、2011年『風景』で泉鏡花文学賞を受賞。1998年に『源氏物語』の現代語訳(全10巻)が完結。2006年文化勲章を受章。著書に『かの子撩乱』『美は乱調にあり』『青鞜』『比叡』『手毬』『いよよ華やぐ』『釈迦』『秘花』『奇縁まんだら』『月の輪草子』『わかれ』など多数。最新刊は『老いも病も受け入れよう』(新潮社)、『求愛』(集英社)